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カヤック遠征日記 27日目 - 東京まで1000K東京まで1000K

カヤック遠征日記 27日目

今日はいつもより少し遅い時間に目が覚めた。時計をみると午前6時30分。8時前にはカヤックで出発できるように急いで荷物を整理した。ちょうど寝袋を 圧縮袋に押し込めているときにドアをノックする音が聞こえ、本橋さんがあたたかい笑顔であいさつにきてくれた。1時間ちょっと後にはカヤックいっぱいに荷 物をつめこみ、僕はドライスーツに袖をとおし出発の準備完了。カヤックを引きずりながら、初めてここにたどり着いた日に、本橋さんが迎えてくれた場所へと 歩いていく。その間、彼と過ごした短い時間を思い出しているとなんだか寂しい気持ちになってきた。もうビーチまであとほんの数メートル。僕はもう一度、本 橋さんたちと過ごした時間を思い返す。たとえ短い間でも、夕食をともにし、楽しく会話をする機会を持てたことは、本当にありがたく、この遠征でもらった大 切な贈り物だ。

青い空と青い海の美しい朝、僕の最初の一漕ぎが水の上に後を残す。数時間のうちに、僕は半島の端まで来ていた。志摩町布施田の入り口。その場所はとても小さく、曖昧な海峡は地元の人じゃない と位置情報を把握するのが難しいそうだ。地図を見てふつうなら目印になるような山や灯台がまったくない。海峡を漕ぎながら、慎重にコンパスを意識し、進 む。最初の何回かは正確に行くことができた。けれどだんだんと狭い方へと迷い込んで行き、海草類を栽培している場所を通る。小さな建物が水辺に建ってい る。海藻とブイが並ぶ緑のガーデンを通り過ぎて漕ぎ続けて行くと、海峡が3方向に分かれている。どの方向も似たような感じだ。目をこらして地図を見ながら 一生懸命場所を確認する、けれどはっきりいってどの方向が正しいのかさっぱり分からなかった。地図を見ながらじっくり考えた末、左の方へ行くことに決めた が、15分くらい漕いで行くと行き止まりになってしまった。そしてもう一度小さな海峡の入り口のところまで引き返さなければならなかった。今度は先ほどと は違うルートを行く。すると少し広い海峡へと出たが、また迷ってしまった。また向きを変え、いよいよ本格的に迷い込んでしまった。そこへ船がこちらの方へ やってくるのが見えた。僕は船の人にどうやってここから出ればよいか聞こうかと思ったが、日本語でどうやって聞けば良いのかを知らないということに気づ き、恥ずかしくなった。僕がしゃべれるとしたら、「ウミ ドコ?」くらいだ。けれど、以前に何度か漁師の人たちに話しかけてみたが、たいてい僕の片言の日本語は彼らに通じず、ただぽかんと見られるのがオチだっ た。僕はまた話しかけて恥をかくのはやめて、それよりも自力でナビゲーションの力をつけなければと思った。船の船長がこちらをじっと見ながら通り過ぎて行 く。船の姿が見えなくなると、僕はもう一度自分の居場所を把握するのにベストをつくした。自分の右側に漁場が見える。地図とにらめっこしながらやっと自分 の居場所が分かった。分かってくると、うれしくてわくわくしながら、目印となる灯台が見えるはずの方向へと漕いで行く。数分漕ぐと、白く高い灯台が現れて 来た。この細い航路の出口まで来たとき、そこからは広い海でまるっきり今までの様子とは違う光景を目の前にし圧倒されてしまった。今僕の目の前にあるのは たくさんの岩と打ち付ける大きな波。「うーん。。。これが冬の太平洋だ」僕は心の中でつぶやいた

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